みなさん さようなら

2016.02.15 06:00|その他月刊誌記事
次は何を掲載しようかとあの本この本をパラパラ見ていたら、昭和47年2月号の取材記事中に“鈴与”の文字が見えて、決まり!!
鈴与は2月1日アップした元官僚さんの著作「 新日本永代蔵  企業永続の法則 」に、物流の長寿企業として紹介されています。(妙)
2月号 風土記取材先
ヤマセボデー製作所・新明和工業(株)川西モータース・奥村運送・山名急送・日本フルハーフ・鈴与自動車運送・山田車体工業・浜名ボデー


S47年2月号清水港
表紙写真説明―清水港における冷凍マグロの陸揚げ風景  カメラ 増田周作
(富士山を背景に風光明媚(めいび)な清水港は、重要な貿易港であると同時に、遠洋漁業の基地としても名高い。
世界のあらゆる海域へ、海の男達は魚群を求めて数ヶ月、或いは一年にも及ぶ、長い航海に出る。
船腹を満杯にして、懐かしい故国の港に帰り着いた遠洋漁船から早速、陸揚げが始まる。マイナス50℃という超低温に冷凍されたマグロは、クレーンに吊り上げられて、船腹から出る。白い煙を立ち昇らせながら、冷凍、冷蔵車の中へ積み込まれてゆく。
冷凍倉庫へ、或いは直接魚市場へ、低温を維持しながら輸送する冷凍、保冷車の任務は大きい。これまでの機械式に加えて、液体窒素方式の輸送システムもこの清水港には導入されており、その供給基地も既に完成している。)

特装風土記 周作
1972年(S47年) 「特装車とトレーラ」 2月号  特装風土記/静岡県の巻

清水港と街道筋のメーカー
200ミリ断熱ボデー、液窒冷凍など

街道一の親分のふるさと
 旅ゆけばァ~駿河の道に茶のかおりィ…に始まる清水次郎長伝は今は亡い先代広沢虎造一代のヒット浪曲だった。インテリも非インテリも、江戸ッ子だってねェ、神田の生まれよ、寿司食いねェ、酒飲みねェ、石松金比羅代参のくだりの名調子に酔ったものである。
 広重描くところの旧幕時代から、新幹線の現代まで、東海道が日本のメインストリートであることは変わらない。

 この東海道で静岡県は西から遠江、駿河、伊豆の三国にまたがり、五十三次といわれる宿駅のなかで西の白須賀から東の三島まで実に22の宿場がこの静岡県内にはあったのである。そのなかには長旅の疲れと無聊(ぶりょう)を癒(いや)すため脂粉の香りの高い三島のような宿場もあって、これはデカンショ節の三島女郎衆でいまもその面影を伝える。

 このように東海道は日本のメインストリートではあっても、それはあくまでも、参勤交代の大名行列を主とする旅行者のためのものであって、大量輸送は海上輸送にその殆どを依存していた。これは箱根のような嶮所、難所もあり、政策的な意味もあって、大井川などには架橋を許さず、従って欧米にみられるような大型馬車の発達がなく商品輸送に極めて不便であったことによる。この海上輸送に従事する回漕問屋も生まれ、現在も運送業を中心に手広く営業をしている鈴与株式会社がおよそ170年前の1801年に清水港に誕生している。

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みなさん さようなら

明治神宮例大祭2004年 6359
明治神宮 例大祭(2004年 周作撮影)

2005年2月5日
君臣一如で「徳」の涵養(かんよう)に努めた明治天皇と乃木大将

 福田和也氏の近著『乃木希典』(文芸春秋社刊)は、その徳の面から乃木を論じたものである。明治天皇があれほど乃木を愛し信頼されたのも、ご自身が「君徳」を身に付けるために大変な努力を重ねておられていたことを乃木のそれと重ね合わせておられたからである、と指摘している。

 明治時代は、欽定憲法のもとに文武の全権が天皇に集中する制度が確立した時期であった。天皇はすべて前面に出なければならないから、万世一系の天子という血筋だけで雲の上に君臨することは許されなかった。天皇はこうであらねばならないとする硬骨の臣下が多くいて、若い明治天皇を鍛えたのである。天皇が落馬して「痛い」と悲鳴を上げた時、西郷隆盛から「男子は『痛い』などとはいいもうさん」と一喝されて以来、天皇は「痛い」と言われなかったと福田著書にある。

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みなさん さようなら

銀座のご意見番
2011年1月31日

不相応な好運の結果の不幸にどう対応するか

 昨日の「お早うコラム」に米村敏朗前警視総監の「1日30分の文人タイム」記事を紹介した。1日に30分だけでも身につく本を読む習慣をつけなさい、という内容である。
 昨日、ある本を読んでいて、身につまされるローマ帝政時代の哲人の言葉に出逢った。
不相応な好運は知恵のない者には不幸に陥る契機ともなる」(プルタルコス)

 この3年ほど、筆者はまさにこの言葉通りの状況に陥り、昨年は苦闘せざるを得なかった。「2007東京トラックショー」は不相応とも思われる好運に恵まれて、借り受けた東京ビッグサイト会場はギッシリ詰まった。知恵のない主催者は、好運はまだまだ続くと予測してさらに大きな会場を予約、リーマンショック後のトラック不況で大不幸に陥った。

 プルタルコスの警句を絵に描いたようなお粗末さである。まあ、これは日新出版だけのことではないかも知れないが、「東京トラックショー」はスケールが大きいだけに、その影響が深刻で、会社を潰しかねない事態にまで進んだのである。
 この始末では、「ご意見番」など、おこがましく言う資格はないが、不相応の好運に恵まれた知恵のない者が、不幸に陥ることは世の中にいくらでもあって、その不幸から立ち直れるかどうか、それが問われるところだろう。

 孔子は「過ちて改めざる、これを過ちという」(論語)と言った。突き放したようなプルタルコスより、知恵のない者を救ってくれていて思い遣りがある、と思う。

 80歳も過ぎて、過ちを改めなければならないのは情けない気もするが、現実の世界に生きている以上避けられないことである。不幸に遭ったからご意見番の資格はない、ということでなく、その不幸をどう克服するか、に本領は懸かっているのではないか。

みなさん さようなら

ホームページ論語<第41回>
2004年(H16)2月14日

故友との再会が楽しい温故知新『冷凍車の歴史』制作

 「温故知新」故きを温ねて新しきを知る、は論語の中でも最も有名な言葉である。「温」を、「たずねる」と読むところが意味が深いので、手のひらで温める様に故い事柄を調べるのである。いま、日本冷凍空調工業会の依頼で『冷凍車の歴史』の制作に当たっている。この仕事をやるのは私しかないとの自負で取りかかった、という方が真実に近いだろう。

 「故い」と言っても、トラックの冷凍車の歴史はせいぜい50年足らずしかないので、現代史の中に収まる程度のものである。ところが、この正確な歴史がもう段々分からなくなってきている。冷凍車に限ったことではないが、技術革新が激しい産業の分野では、新製品が出ると旧製品の記録は失われることが多く、製品カタログにしても、保存には厖大なスペースを必要とするので、一定の年限を区切って廃棄処分にするのが一般的である。
 さらに、人員の入れ替わりが激しく、30年も経過すると、ほとんどの人はリタイアして職場を離れ、資料の手持ちがない場合は、記憶も曖昧になってきている。

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みなさん さようなら

2004年(H16) 月刊「NewTRUCK」 1月号
トラック図書館

新日本永代蔵  企業永続の法則  」 
 日経BP社 舩橋(ふなばし)晴雄著 1800円+税

 難攻不落と考えられていた財閥系の銀行にしても、再編成の波の中で三井住友、東京三菱というように、単体だけでの銀行名は消えてしまった。企業が、その名称は時勢に従って変更することはあっても、経営内容と経営体を長く維持するのは決して容易ではないのである。

 本誌に関する車体メーカーなどを見ても、私の体験した僅か35年の間に、ずいぶん多くの企業が姿を消していった。消滅しないまでも、潰すに潰せず、或いはその決断がつかないままに、規模を縮小してやっと生き長らえるのに懸命で、当主限りで終わってしまいそうな企業も見られる。

 企業の永続は、誰しも望むところだが、特に現代のように変化の激しい時代で、2代3代と継続して事業を続けることはきわめて困難である。企業永続の条件とは何か、それを追究しようと試みたのが本書執筆の動機であると、旧大蔵省のエリート官僚だった著者は述べている。

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プロフィール

増田周作

Author:増田周作
(株)日新出版 創業者
月刊「特装車」「特装車とトレーラ」「NewTRUCK」編集発行人
「東京トラックショー」創立・主催者

大正15年8月30日生まれ 土佐出身
(H23年すい臓ガン、翌年肝臓ガン発病)
平成24年11月21日 肝不全で死去
       享年87歳

旧制中学1年1学期、上級生とのケンカで先方2名と共に退学になる。
大阪商科大学(現・大阪市立大学経済学部)卒業。土木従事、新聞社を脱サラ後、広告代理店経営。昭和44年43歳、東京でトラックの月刊誌発行を始める。
湯島聖堂「斯文会」名誉会員・後援会常任委員を務める。
「呉越会」「東京トラックショー」「増田周作のおはようコラム」「日新論語会」など、常に社会の木鐸(ぼくたく)でありたいと願った“いごっそう”であった。
伊与田覚学監は10歳年上の叔父。

【 これがほんとうのあとがき。43年のもの書きの、最後の後書になった。われながらよく書き続けたものだと思う。
「生涯現役」。もの書きとして生涯現役を貫いた喜び、これに勝るものはない。読者の皆様に最後の「わだち」をお送りしてお別れをしたい。今、私は至福の感をもって最後のわだちを書いている。みなさんさようなら   11月13日 】
 絶筆 H24年/12月号
「わだち=月刊 NewTRUCK 編集後記」

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