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みなさん さようなら

2018.06.18 06:00|その他月刊誌記事
1982年(S57) 月刊 「特装車とトレーラ」6月号

こちら いすゞ、日軽etc.提供のテレビ番組スタート


トラック人情物語 “女(め)かじき特急便”
“なっちゃん”トラックドライバーで大奮戦

 女だてらのトラック運転手、しかもイキの良さが身上の焼津魚市場が舞台、彼女は亡兄の子を養っているが、好きな男もいる。その男の遠洋への出漁の日、彼女は岡山からの帰り、便乗のおばあさんを乗せたりしたものだから、出航の時間に遅れた。沖合はるかに出て行ってしまった船を波止場で見送る―――。

 4月28日から日本テレビ系で始まった“女(め)かじき特急便”第1話“恋の追っかけッ娘(こ)”のラストシーン。彼女を演じるのは、星野知子、NHK朝のドラマ“なっちゃんの写真館”でお馴染み、最近は「ワインな関係」というポスターや広告にもぐっと若やいだ坂田栄男囲碁9段などと登場している長身で目の大きな女優さんである。どちらかといえば明るいお嬢さんタイプと考えられているので、トラック運転手という男っぽい役を演じるのはどうか、と懸念していたが、第1話を見た限りはまずまずの出来であった。

 もともと、魚市場に出入りするトラック運転手という設定そのものに大きな意外性、珍しさがあるので、ストーリーそのものに現実性を求めることはかなり難しい。その非現実性をどう克服して、ドラマとして定着させてゆくか、製作スタッフの苦心するところであろう。

 番組のスポンサーは、いすゞ自動車、日本軽金属ほか。当然使用トラックはフルハーフボデーを架装したいすゞ車で、4トン車になっているのは主演者が大型免許を持っていないおいう理由からと思われる。従って、物語の展開もトラックの迫力を画面にぶっつけるというより、なっちゃん、いや“オッコ(主人公名)”と彼女を取り巻く人達の人情話に重点が置かれるかと思う。

 しかし、この原作は劇画というから、“オッコ”の運転技術も急速に上達して、大型トレーラを引き回せるようになり、大暴れするシーンも見せて貰いたいものだ。美女が牽引する大型トレーラ、これもまたいいではないですか。
 ともあれ、近来の大型女優と言われる星野知子が従来の清純イメージをかなぐり捨てて挑戦する“女かじき特急便”に期待しよう。女かじきは正式には眼カジキ、オスメスには関係なく眼が大きいカジキで、体長3m以上に達するものもある。

 なお、本誌では焼津でロケ中のこのドラマを密着取材して読者にお届けするつもりであるが、取材出張の希望者が多く、目下その人選に難航している。(何しろ、美味い漁と酒つき、一番行きたいのは社長ではないか、との声もある。)


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プロフィール

増田周作

Author:増田周作
(株)日新出版 創業者
月刊「特装車」「特装車とトレーラ」「NewTRUCK」編集発行人
「東京トラックショー」創立・主催者

大正15年8月30日生まれ 土佐出身
(H23年すい臓ガン、翌年肝臓ガン発病)
平成24年11月21日 肝不全で死去
       享年87歳

旧制中学1年1学期、上級生とのケンカで先方2名と共に退学処分。
15歳で安岡正篤先生門下に入る。
大阪商科大学(現・大阪市立大学経済学部)卒業。土木従事、新聞社を脱サラ後、広告代理店経営。昭和44年43歳、東京でトラックの月刊誌発行を始める。
湯島聖堂「斯文会」名誉会員・後援会常任委員を務める。
「呉越会」「東京トラックショー」「増田周作のおはようコラム」「日新論語会」など、常に社会の木鐸(ぼくたく)でありたいと願った“いごっそう”であった。
伊与田覚学監は10歳年上の叔父。

【 これがほんとうのあとがき。43年のもの書きの、最後の後書になった。われながらよく書き続けたものだと思う。
「生涯現役」。もの書きとして生涯現役を貫いた喜び、これに勝るものはない。読者の皆様に最後の「わだち」をお送りしてお別れをしたい。今、私は至福の感をもって最後のわだちを書いている。
 みなさん さようなら  11月13日 】
絶筆 H24年/12月号
「わだち=月刊 NewTRUCK 編集後記」

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