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みなさん さようなら

アップが1日遅れてしまいました、すみません。
去年秋から東アジア、続いて世界が大変なことになっています。皆さんお元気ですか。
10ヶ月前の動画ではありますが、

本当の対中国戦シナリオ〜元自衛隊幹部が語る【未来編集】
をYouTubeの検索欄にコピーして、是非ご覧下さい。約20分の動画と、2時間ほどのほぼノーカット版もあります。



開陽丸 12855

               復元された「開陽丸」

2004年5月25日(火)

北海道に新天地の願いも空し 
江差沖で座礁沈没した悲劇の「開陽丸」(道南紀行その2)

 今回の道南紀行最大の目的は、復元された幕府海軍最強の軍艦開陽丸を見ることだった。江差駅からタクシーで開陽丸へ。すぐ高い3本マストが見え、近づくと大きな船体が目に入ってきた。現在の軍艦や商船は甲板の上にさまざまの構造物があるが、帆船時代には帆柱だけで、後にエンジンが付くようになると煙突が加わった程度である。それだけ、73メートルの開陽丸の船体は大きく見えて、大砲は上甲板の下の甲板に並ぶ。

 ペリー来航で海軍力の必要性を痛感した徳川幕府は外国に何隻かの軍艦を発注したが、開陽丸はその中で最大で最後の最新鋭艦だった。オランダの造船所で建造された開陽丸は150日かけて日本に回航、幕府に引き渡されたのは慶応3年6月、最後の将軍徳川慶喜が大政奉還するわずか4ヵ月前であった。大坂城を脱出した慶喜を江戸に運んだ後、官軍の幕府軍艦引き渡しの要求を拒否した榎本武揚らの旧幕府艦隊の旗艦として、新選組の土方歳三や幕臣中島三郎助などを乗せて北海道に新天地を建設すべく向かった。函館を占領したものの、官軍の猛攻に遭い、頼みとする開陽丸は江差沖で暴風のために座礁沈没した。開陽丸を惜しむ人たちで、海中の遺物は引き揚げられ、船体は復元された。

北海道 12921


2004年5月26日(水)

「開陽丸」は復元、追分節は残ったが、落陽は覆い隠せぬ江差の湊(道南紀行その3)

 復元開陽丸には海中から引き揚げられた大砲砲弾、船体部分、機械類、食器、衣服など多くの遺品が展示されている。この引き揚げと脱塩作業などはわが国初の海洋考古学の実施現場になったものである。元の開陽丸は木製だったが、復元船は鉄板張り、大きさ形は忠実に原形を踏襲している。広い上甲板に立つと、大坂城を脱出した慶喜が侍妾を連れて乗船した風景、榎本武揚、土方歳三などが指揮を取った函館戦争など、この船上で展開された幕末維新のシーンが思われる。夥しい数の砲弾があるが、開陽丸はその力を十分発揮する機会がないままに沈没した。それは大東亜戦争の「戦艦武蔵・大和」にも似た悲劇で、大艦巨砲はついにその活躍の舞台を与えられず、戦局を立て直すには至らなかった。

北陸や関西と往復した北前船発着の港、大正時代まではニシン漁に沸き立った漁港として、「江差の春は江戸にもない」とその繁華を謳われた面影は、わずかに重要文化財指定の中村家の海に向かって傾斜する長い商家に窺える。信州から伝えられた追分が変化した江差追分は追分会館で聞くことができたが、漁業は寂れ、これといった産業を持たない江差の町の落陽は覆うべくもない。松前まで、長い海岸線に沿う道をバスで2時間走る。


北海道 12926
          北海道の春 さくらの名は「雨宿」 (2004年5月)

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プロフィール

増田周作

Author:増田周作
(株)日新出版 創業者
月刊「特装車」「特装車とトレーラ」「NewTRUCK」編集発行人
「東京トラックショー」創立・主催者

大正15年8月30日生まれ 土佐出身
(H23年すい臓ガン、翌年肝臓ガン発病)
平成24年11月21日 肝不全で死去
       享年87歳

旧制中学1年1学期、上級生とのケンカで先方2名と共に退学処分。
15歳で安岡正篤先生門下に入る。
大阪商科大学(現・大阪市立大学経済学部)卒業。土木従事、新聞社を脱サラ後、広告代理店経営。昭和44年43歳、東京でトラックの月刊誌発行を始める。
湯島聖堂「斯文会」名誉会員・後援会常任委員を務める。
「呉越会」「東京トラックショー」「増田周作のおはようコラム」「日新論語会」など、常に社会の木鐸(ぼくたく)でありたいと願った“いごっそう”であった。
伊与田覚学監は10歳年上の叔父。

【 これがほんとうのあとがき。43年のもの書きの、最後の後書になった。われながらよく書き続けたものだと思う。
「生涯現役」。もの書きとして生涯現役を貫いた喜び、これに勝るものはない。読者の皆様に最後の「わだち」をお送りしてお別れをしたい。今、私は至福の感をもって最後のわだちを書いている。
 みなさん さようなら  11月13日 】
絶筆 H24年/12月号
「わだち=月刊 NewTRUCK 編集後記」

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